EEIC 東京大学工学部 電子情報工学科・電気電子工学科
AHAMED EMK IKBALL(D2)さんがICCOCMでYoung Scientist Awardを受賞しました。
論文・受賞
2023.10.10

2023年9月24~29日にフランスのエビアンで開催されたICCOCMにおいて、AHAMED EMK IKBALL(電気系工学専攻・D2)さんが若手科学者賞を受賞しました。

<受賞した賞の名称と簡単な説明>

若手科学者賞

この賞は、ICCOCMにおいて優れたプレゼンテーションを表彰するものです。

<受賞された研究・活動について>

E M K Ikball Ahamed, Md Shamim Sarker, Hiroyasu Yamahara and Hitoshi Tabata, “Spin wave modulation by strain induced remanent polarization in functional Iron Oxide thin films”, International conference on complex orders in condensed matter: aperiodic order, local order, electronic order(ICCOCM), Evian, France, 2023年9月24-29日

希土類鉄ガーネット (RIG) は、スピントロニクスおよびマグノニックデバイスへの応用が期待される物質として注目されています。バルクでは結晶構造の対称性のため残留誘電分極が生じませんが、RIG 薄膜に歪み勾配が存在すると結晶構造対称性の破れにより、誘電分極が誘発されます。YIG薄膜において、エピタキシャル歪みを制御することで、歪み勾配を導入し対称性を破ることが可能となります。本研究では、機能性酸化物薄膜における歪み誘起電気分極を促進することを目的としています。RIG 薄膜の磁化は電気磁気効果に基づき、電界の印加による歪み誘起電気分極を介して変調できます。 櫛型金属電極を使用して、エピタキシャル歪みRIG 薄膜の面内分極特性と電場制御されたスピン波伝播を調査しました。

<今後の抱負・感想>

この度は若手科学者賞を受賞できたことを大変光栄に思います。 この研究に取り組んでいる著者および協力者の皆様に深く感謝の意を表したいと思います。

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