EEIC 東京大学工学部 電子情報工学科・電気電子工学科

卒業生の進路

卒業生の主な進路

約6000名の卒業生が広範な分野で活躍しており、その圧倒的なネットワーク力を背景に、多種多様な企業や機関に学部・修士の学生が就職しています。就職先に困るということはまずありません。最も多いところは直近5年間で20名以上。電機・通信・情報システム系の就職人気企業の上位を網羅しているだけでなく、自らベンチャー企業を立ち上げる人も増えてきました。また自動車メーカーでのソフトウエア開発職の求人が増加しているのも最近の傾向です。グーグル、ヤフーでのソフトウエアエンジニアからコンサルティング、金融、公的研究機関(宇宙航空研究開発機構JAXAや産業技術総合研究所)などへの就職者もいます。社会と密接に関わりながら広範な知識を身に付けた卒業生の進路は、多岐に渡っています。

企業への就職者数

学部と修士課程から、2名以上が就職した企業の一覧です。

卒業生の声

電気自動車で学んだものづくりの大切さ

恩田 祐輔

2010年春から自作EV(電気自動車)でガソリン車に負けないスピードをめざしている、東京大学EVクラブ「UTECH」。発足当初のメンバー8人は全員が電気系で、機械系学科はゼロ、最初は何もかもが手探りでした。東京大学フォーミュラファクトリー(UTFF)から譲り受けたシャーシに手を加え、鉄のパイプひとつつなぐのにも四苦八苦しながらマシンを創っていくうちに、機械系を含めものづくり好きな仲間が自然と集まってきました。車を走らせるという明確な目的がモチベーションを高めたのです。車づくりを通じて3年生の実験の授業でわからないままやっていたことが初めて裏付けられることも多く、昔の教科書を引っ張り出しては勉強していました。また、学内の先生方やスポンサー企業、他大学などと連携することで、貴重な社会経験も得られました。学生生活を楽しみたければ、ぜひ実際にものづくりに挑戦してみてください。

表現系に興味のある人も電気系へ

筧 康明

現在、私は日常生活を豊かにするためのインタラクティブメディア技術の研究とともに、メディアアート作家としての活動を行っています。アートやデザインといった表現系の領域と電子・情報系とは一見結びつかないと思われるかもしれません。しかし、メディアが多様化する今日、技術と表現は密接な関係にあり、単なる技術開発や単なる表現にとどまらず、その両方をカバーできる人材の重要性が高まってきています。私は電子・情報系学科で情報技術の基礎からメディア・コンテンツといった応用分野まで幅広く学びました。そして、これらの知識は自身の技術研究および表現に大きく活かされています。東大で表現系への道に興味のある方も、電子・情報系で学ぶことを是非検討してみてください。

「電気・電子」という言葉にとらわれずに

細井 一弘

私は電子・情報系で博士の学位を取得しましたが、現在は研究職ではなく、一般企業で開発系の仕事に就いています。博士卒としては珍しいかもしれません。研究を続けていく道もありましたが、最終的に今の道を選びました。このような選択をしたのも、電子・情報系の学科・専攻で幅広く学び、さまざまなことを経験できたからだと思います。電子・情報系の研究室には、電気・電子の基礎研究に従事している人もいれば、社会システムや芸術・音楽などの幅広い分野の応用について研究している人もいます。様々な分野の人たちと触れ合うことで、自分の考え方やものの見方を広げていけると思います。「電気・電子」という言葉にとらわれずに幅広く学ぶことを意識すれば、電子・情報系の中で自分の可能性を広げていけると思います。