施設・設備
拠点となる2号館、新築された3号館をはじめ、本郷、柏、駒場、相模原の各キャンパスには、世界最高峰の施設や設備が充実しています。
本郷キャンパス
学科の主な研究室は本郷にあり、3,4年時の講義も本郷で行われます。
工学部2号館
工学部2号館は安田講堂の正面左手にある建物です。多くの講義はこの工学部2号館で実施されます。講義室には、各席にコンセント、Wi-Fiが完備されているほか、学生自習室や図書室もあります。建物内にはサブウェイや老舗洋食レストランの松本楼もあります。
工学部3号館
工学部3号館は2015年に竣工した比較的新しい建物です。2号館とは渡り廊下で繋がっています。電気系の研究室があるほか、電力系の実験を行う部屋があります。
実験室
3年生になると週3回、様々な実験を体験する機会があります。実験室は工学部2号館、工学部3号館、浅野地区のいくつかの建物の中にあります。
柏キャンパス
柏キャンパスには、広い敷地を活用した実験フィールドなどがあります。また、町ぐるみでの実証実験が行われるなど、先進的な学園都市でもあります。
基盤実験棟とガレージ
大型の実験装置は左の写真の左側の基盤実験棟に設置され、電力機器やエネルギーに関する実験研究が実施されています。基盤実験棟の隣にはガレージがあり、柏キャンパスでの電気自動車研究の拠点となっています。
プラズマ実験装置
基盤実験棟内の大型設備の一つが、核融合発電の早期実現を目指したプラズマ実験装置です。高性能炉心を実現するためにはプラズマ自身が持つ性質を活用する必要があり、様々なアイデアの開発・検証を行っています。
超電導・極低温実験設備
右側の写真の手前にあるのは直径30cmの室温空間を有する超電導マグネットです。材料に高磁界を印加して超電導特性を測定します。その隣にあるのは極低温冷却設備で、20~30Kの極低温ヘリウムガスを供給して材料や機器を冷却できます。これらの設備を用いた実験により、超電導現象の機器・システム応用につながる研究が可能になります。
試走フィールド
電気自動車の試走を行えるフィールドです。走行中の電気自動車にワイヤレスで送電できるコイルが埋め込まれた走行中給電路などがあります。受電可能なコイルを備えたインホイールモータ車両を走らせるなどして、電気自動車の電力・運動の制御等の様々な実験ができる設備です。
駒場キャンパス
駒場リサーチキャンパスは駒場IIキャンパスとも呼ばれます。このキャンパスには生産技術研究所や先端科学技術研究センターが拠点を構えます。
B〜F棟
一直線に並ぶB〜F棟です。生研は第1部〜第5部の研究部門により構成され、全てがこれらの建物に拠点を構えます。このうち電気系は第3部に属し、おもにE棟を拠点とします。
S棟
生産技術研究所のS棟です。ここには工業デザインを研究する「デザインラボ」の展示室などがあります。また、開放的な作りとなっておりミーティングや講演会などもしばしば開かれます。
アトリウム
B〜F棟の地下一階にはアトリウムという空間があります。長さ200mという長い空間を活かして展示会などが行われるほか、ドローン実験などにも使用されることがあります。
先端研の建物
中庭から望む13号館時計台と先端研3号館です。13号館時計台は先端研のシンボルで、かつては航空研究所の本館でした。現在は事務室などとして使われています。新キャンパス計画により完成した3号館、4号館には先端研の研究室が入っています。
相模原キャンパス
JAXAの宇宙科学研究所にあります。電気系工学専攻(大学院)には宇宙系の研究をする教員も在籍しており、ここ相模原を拠点としています。
M-Vロケット2号機
屋外にはM-Vロケット2号機の実物が展示されています。M-Vロケットは宇宙科学研究所が開発した全段固体燃料の大型ロケットです。これまでに6機の打上げに成功し、日本の宇宙科学に大きな貢献を果たしているロケットです。小惑星探査機「はやぶさ」はM-Vロケット5号機で打上げられました。
宇宙科学探査交流棟
宇宙科学探査交流棟です。宇宙科学研究所の展示室の役割を果たす一方で、JAXAの職員を始めとして、大学、研究機関、企業などの様々な人との交流の場になっています。また、「はやぶさ2」の記者会見もここで行われました。
宇宙探査フィールド
宇宙探査フィールドです。この実験場では月や惑星の表面地形や照明環境を模擬できます。実サイズの探査ロボットや着陸機等を用いた性能・機能確認、運用試験、複数台のロボットの協調試験などが可能になります。日本の月着陸実験機SLIMやSLIM搭載小型月面探査ローバの試験も宇宙探査フィールドで行いました.
本館ロビー
宇宙科学研究所本館の1階ロビーです。相模原キャンパスは宇宙科学研究の拠点であると同時に、全国の大学の共同利用や世界各国からの研究者受け入れなど、多くの知恵が結集する場となっています。本館1Fロビーには、交流スペースや会議室などがあり、多様なコミュニケーションが生まれます。多様な人のつながりが、宇宙科学の発展のための多くのイノベーションを創出します。