所属学生の声
川原研究室 修士課程2年生 (電子情報工学科2022年度卒)

平田駿輔さんは、川原研究室で数理最適化とコンピュータグラフィックスに関する研究をされています。博士課程に進学後はスタートアップを始めることも考えられています。

EEIC/EEISを選んだ理由を教えてください
EEICを選んだ理由はいくつかあります。まず、大学1年生で初めてプログラミングを学び、その奥深さに魅了され、もっと深く学びたいと感じたことが大きな動機です。また、将来的には人々の生活を支える電子機器を作りたいという夢がありました。この目標を実現するために、EEICの進学が最適だと考えました。さらに、EEICには優秀な方が大勢いらっしゃるため、彼らと一緒に学ぶことで多くのことを吸収できるという期待もありました。結果的に、この恵まれた環境で学んだことで、同期の友人からはとても良い刺激を受けました。EEIC(学部)を卒業したあと、EEIS(大学院)に進学し、学部の時と同じく川原研究室に所属しています。

どのような研究をされていますか
卒業論文研究では、水面や水中におけるタッチパネルなどの入力インターフェースの実現を目指して、電気インピーダンスの変化を機械学習により分類することでジェスチャを検出する研究を行いました。各電極間のリアクタンスを決定木分析で学習することで高精度にジェスチャ認識できることが分かりました。

修士課程では、3Dプリンタを使って、誰でも簡単に好きな形状のバランストイ(やじろべえ)が作れるようになることを目指して研究しています。バランストイが安定してバランスを保つためには、立体の重心の位置を緻密に設計する必要があります。しかし、ほとんどの立体はそのままではバランスしません。そこで、数理工学的な最適化手法とコンピュータ・グラフィクスの知見を活かし、質量分布や表面形状の最適化に取り組んでいます。この研究を通じて、より多くの人が楽しめるユニークなバランストイを作り出せるようにしたいと考えています。

研究室の雰囲気を教えてください
私たちの研究室は、お互いを尊重し合いながら、各人が最高のパフォーマンスを発揮できる環境が整っていると感じています。学生の興味が尊重され、学生自身が主体的に研究活動に取り組んでいます。私はパーティーが好きなので、定期的に研究室でパーティーやイベントを開催して研究室のみなさんと楽しい時間を過ごしています。意外かもしれませんが、先生方や職員の方々と学生の間には良い意味で壁がなく、和気あいあいとした仲の良さが感じられます。

EEICは忙しいでしょうか、部活やバイトやプライベートとの両立は可能ですか
私の場合、学部はとても忙しかったです。前期課程では週に13, 14コマしか授業を履修していませんでしたが、後期課程のEEICでは週に22, 23コマほど履修していたので授業の履修と定期テスト対策は大変でした。課題活動としては、私は東京大学の運動会の部活動に4年間所属しておりました。学業と部活動のバランスを取るためにそれ以外の活動時間を削り、時間のやりくりをしていました。
EEICを目指すB1, B2へのメッセージ
私はEEICで学んで本当に良かったと思っています。電気や計算機は現代人にとってもはや欠かせません。EEICで学ぶ電気電子・情報工学の知識はみなさんの人生にきっと役に立ちます。私はEEICで学んだ知見を活かして未来の社会問題の解決に挑戦したいと思っています。特に、私は世界の少子化について関心があるので、それを技術の力で緩和したいです。皆さんもEEICに進学してたくさん学び、共により良い未来を創っていきませんか。

将来の進路や夢
修士課程卒業後は博士課程に進学をします。 博士課程では、寄付の活性化を目的として、テクノロジーで寄付取引の体験価値を高める研究をしたいです。その後は、日本の少子化と社会課題解決のためのソーシャルスタートアップに関心があるので、寄付事業を立ち上げることを考えております。夢は、100年後の平和にほんの少しでも貢献することです。