EEIC 東京大学工学部 電子情報工学科・電気電子工学科

所属学生の声

深層学習を用いて特殊な電力利用も正確に予測可能にする研究をしています
豊井美雪さん

熊田・佐藤・藤井・梅本研究室 学部4年生 (電気電子工学科)

豊井美雪さんは、熊田・佐藤・藤井・梅本研究室に所属し、転移学習を用いた電力需要予想に関する研究に取り組まれています。電気電子工学科での学生生活や現在の研究についてお話しいただきました。

EEICを選んだ理由を教えてください

自分は優柔不断な性格なので、進学振り分けでは文系の学部も含め、とても迷いました。その当時、半導体製造装置の部品を製造している企業の分析をしていた影響で半導体分野に興味がありました。情報系に関しても、何となく軽く触っておいた方がいいのだろうかくらいの気持ちがあり、両方学べるEEICを魅力的に感じるようになりました。大学受験当時は脳科学に興味があり理科二類に進学していたので、脳機能イメージングを取り扱っている研究室(関野研)があることもEEIC志望を後押しする一因となりました。現在は全く違うことをしていますが、結果的に楽しく研究しています!扱っている講義や研究の幅が非常に広いので、やりたいことが色々ある方にもおすすめの学科です!

どのような研究をされていますか

熊田・佐藤・藤井・梅本研究室で、転移学習を用いた電力需要予測の研究に取り組んでいます。近年、スマートグリッドの発展に伴い、1日以下の短期的な将来の電力消費量を正確に予測するニーズが高まっています。私の研究では、特に電力を多く消費する実験が行われている建物に焦点を当てています。このような建物の電力需要パターンは非周期的であり、周期的なパターンの建物より予測が難しく、先行研究も少なくなっています。電力需要予測をする際には、過去の電力消費パターンを機械学習モデルに学習させることが必要になりますが、エネルギーマネジメントの導入初期段階においては、十分な過去のデータが得られない場合が多くあります。そこで、転移学習を用いることで、このデータ不足の課題を補完し、より精度の高い予測モデルを開発することを目指しています。

研究室の雰囲気を教えてください

熊田・佐藤・藤井・梅本研究室は、高電圧工学を専門とした研究室であり、研究テーマは超高電圧を扱う実験から計算科学まで多岐にわたっています。私自身は電力需要予測の研究に取り組んでいますが、他の同期は真空プラズマやマテリアルインフォマティクスについて研究しています。

先輩方や先生方の面倒見の良さも、研究室の大きな特徴です。研究発表のスライドや論文の原稿を提出すると丁寧に添削してくださいます。また、学生同士の仲の良さも研究室の魅力です。週次のミーティングは大体いつも午前に行われるのですが、ミーティングのあとはいつもみんなでお昼ご飯を食べに行っています。卒業論文の中間報告会の後に打ち上げをしました。EEICは学生間の仲が非常に良い学科だと思います!

EEICは忙しいでしょうか、部活やバイトやプライベートとの両立は可能ですか

忙しい期間もあると思いますが、プライベート等との両立は十分可能だと思います。同期の友達はみんな優しく、テスト前等はたくさん助けてもらいました。シケプリや過去問を共有する文化もあり、思っていたよりも楽でした。私自身も2年の後期(EEIC生活の中で最も忙しい時期と言われています)は、重めのサークルを2つ掛け持ちしていました。3年の後期から授業が少なくなるので、そのタイミングで長期インターンを始める人も多いようです。

EEICを目指すB1, B2へのメッセージ

一口に電気系と言っても、本当に幅広い分野の研究室があります。EEICに入ってから「こんなこともカバーしているのか」と驚いたことも何回もあります。自分は電気には興味がないと思っている方にも、是非一度検討してみてほしいです!

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