所属学生の声
佐藤真一研究室 修士課程1年生 (電気電子工学科2023年度卒)

鬼久保拓人さんは、現在は国立情報研究所(NII)の佐藤真一研究室に所属し、画像処理技術によってプライバシーを保護する手法について研究をされています。EEICでの学びやNIIでの研究生活についてお話しを聞かせていただきました。

どのような研究をされていますか
人々の画像のプライバシーを守る手法について研究をしています。例えば、自分の顔写真をSNS等で公開したとします。すると、悪意を持った人間があなたの顔写真をダウンロードし、その画像を使ってあなたの偽画像(フェイク画像)を作ることが出来てしまいます。この問題に対処するため、私は画像に対しあらかじめ目に見えない微小なノイズを加えることで、フェイク画像の生成を阻害するような手法を研究しています。

研究室の雰囲気を教えてください
研究室の雰囲気を一言で表すと、「インターナショナル」です。というのも私が所属している佐藤真一研究室は、東大の敷地ではなく国立情報学研究所(NII)の中にあります。したがって、本郷や駒場のキャンパスとは雰囲気が全く異なります。研究所内では日本語を聞くことは滅多になく、さまざまな国の言葉が聞こえてきます。また、研究所内の他の研究室と居室を共有していることもあり、横のつながりも強いです。平日はランチを食べながら研究などの話をし、週末は遊びに出かけたりしています。日本に暮らしながら海外留学をしているような、とても刺激のある生活を送っています。

EEICは忙しいでしょうか、部活やバイトやプライベートとの両立は可能ですか
工学部の他の学科と比べると、特段忙しいということはないと思います。私自身もサークル活動や長期インターンを並行して行うことが出来ていますし、同じような人をたくさん知っています。具体的には、2年秋から3年夏はやや忙しく、授業が週20コマ前後、期末テストが10個前後とレポートがいくつかありました。ですが、3年秋以降は時間に余裕が出てくると思います。研究室でもコアタイムなどで束縛されることはないため、多くの人が様々なことに主体性を持って取り組むことが出来ています。

EEICを目指すB1, B2へのメッセージ
EEICは、教員も学友も尊敬できる人がたくさんいて、学問を修める上でこれ以上ない環境だと思います。どの研究室も日本の第一線で活躍していて、国際的にも強い発信力を持っています。学生の指導にもとても力を入れていて、実際に自分や多くの同級生が国内外のさまざまな学会で発表する機会をいただいています。そんな優れた教育環境に加え、周りの優秀な学生と切磋琢磨することで、私も卒業する頃には見違えるほど成長できたと実感しています。