大学院工学系研究科 電気系工学専攻 修士1年の三田有輝也さんらの論文が、IPIN2024にて、Best Paper Award 1st Placeを受賞しました。
論文・受賞
2024.10.31
大学院工学系研究科 電気系工学専攻 修士1年の三田有輝也さんらの論文が、IPIN2024にて、Best Paper Award 1st Placeを受賞しました。
<受賞した賞の名称と簡単な説明>
2024年10月14日から10月17日にかけて開催されたthe International Conference on Indoor Positioning and Indoor Navigation (IPIN) 2024にて、三田有輝也さん(M1)、村上弘晃特任助教、笹谷拓也助教、川原圭博教授の論文が、採択された78本の論文の中から、Best Paper Award 1st Placeを受賞しました。
<受賞された研究・活動>
GPSの利用が難しい屋内空間では、電波(Wi-Fi、BLE)や音波を用いた測位技術が主流です。建物の構造や什器によって直接波の受信が難しい屋内環境に特に適しているのが、位置指紋を用いた測位方式です。しかし、これらの技術は測位精度の低さに課題を抱えています。本研究では、屋内空間特有の多重反射波の伝搬時間情報を位置指紋として利用し、音響シミュレーションを使用した大規模な事前学習と、実測データによるファインチューニングを行いました。これにより、少量の実測データでも高精度な測位が可能になりました。
<今後の抱負・感想>
今回、このような名誉ある賞をいただけて光栄に思います。これまで支えていただいた研究室の皆様に深く感謝申し上げます。今後も測位システムの改良を続け、測位性能の向上を図るとともに、様々な環境での測位実験を通して、汎用性の高いシステムを目指します。