EEIC 東京大学工学部 電子情報工学科・電気電子工学科
松井 裕章 准教授 (工学系研究科バイオエンジニアリング専攻・電気系工学専攻)が宇部興産学術振興財団 学術奨励賞を受賞しました。
Publication & Awards
2022.06.15

松井 裕章 准教授 (工学系研究科バイオエンジニアリング専攻・電気系工学専攻)が宇部興産学術振興財団 学術奨励賞を受賞しました。

<受賞した賞の名称と簡単な説明>

・宇部興産学術振興財団 学術奨励賞

有機化学、無機化学、高分子化学、機械・計測制御・システム、電気・電子、医学を含む幅広い自然科学分野の優れた独創的研究をしている者に対して「学術奨励賞」を贈呈する。

<受賞された研究・活動について>

受賞タイトル

「酸化物半導体の表面プラズモンを用いた調光スマートウインドウの開発」

本研究は、酸化物半導体ナノ粒子の近赤外表面プラズモン励起の電子キャリア制御に着目して、可視・近赤外域の光学的特性を選択的に制御可能なプラズモンクロミック機能を持つアクティブな透明遮熱技術のデバイスと学理構築を目標としています。特に、ナノ粒子と電解質界面で形成される静電的な電荷蓄積に伴う電子ドーピングを、酸化物半導体の近赤外表面プラズモンの電子キャリア制御に発展させ、表面プラズモンの光学的性質がナノ粒子内の電荷蓄積及び電子状態に強く依存することを見出した。これらの光制御の本質を解決して、近赤外で重要な熱的物性である日射熱制御(熱マネージメント)に貢献した。


<今後の抱負・感想>

金属材料で中心とした表面プラズモンの研究世界に、酸化物半導体の表面プラズモンに関する研究が社会的な貢献を果たす重要な成果に繋がった意義は大きい。おおきな潮流に乗るよりも、小さくとも自分自身の潮流を作っていきたいと思います。今後も狭い学問分野や従来の常識にとらわれずに、社会にインパクトを残せる研究を目指します。

松井研究室 https://park.itc.u-tokyo.ac.jp/matsui-group/


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