電気エネルギーは、機械/化学/熱/光エネルギーなどどんなエネルギー形態にも最高効率で変換できるクリーンエネルギーです。さらに近年、電力変換技術の向上に伴って、電気エネルギーは非常に高い変換効率と制御性を持つようになり、情報社会の根幹を担うエネルギーになると予想されています。
電気エネルギーの発生は、再生可能エネルギー源(風力、太陽、バイオマスなど)や分散型電源などの普及により今後ドラスティックな変貌を遂げるでしょう。それに伴って電気エネルギーを安定に輸送する手法も従来の前提が崩れるため、新たな考え方を導入しなくてはなりません。
また、電気エネルギーの応用でも大きな変革が起こりつつあります。自動車や鉄道・船舶などでは、応答が速く再現性の高い電気駆動が広範に普及しています。情報機器や移動体へのエネルギー供給についても、高性能電池や電気二重層コンデンサの出現や、ワイヤレス電力伝送技術の発展などにより大きく変化しようとしています。
このような状況の中、エネルギーシステム・制御の分野では「電気エネルギー」「制御」「システム」をキーワードとし、プラズマ・エネルギーフロンティアの分野と協調して研究を進めています。研究領域は電気エネルギーの発生から流通/応用まで多岐にわたります。発生に関しては分散型電源導入の評価など、流通に関しては再生可能エネルギー源の大量導入を可能とするシステムや、今後実用化が期待される超電導応用機器、回生ブレーキを通じた再利用などを研究。また応用研究としては電気自動車/電気鉄道の電源/駆動システム、福祉機器まで様々。身近なクルマから地球環境、宇宙まで網羅しています。
未来社会の根幹を担うエネルギーシステムを一緒に考えて行きませんか?
交通エレクトロニクス
環境とエネルギーの21 世紀に、CO2 を減らし、人類が幸福な社会を持続するには、電力エネルギーを賢く使う知恵が必要です。電気は様々なエネルギーとの相互変換が可能なため、ブレーキ時の運動エネルギーの回収やその蓄積も重要な研究開発の対象です。また、ITS や人の流れの制御にもエレクトロニクスは大きく貢献します。
身近なクルマから、電車・飛行機、さらに宇宙へと視野を広げ、夢を実現する最先端技術を研究しています。私たちの未来のために、今なすべきことは何か、一緒に考えていきましょう。
電力エネルギーシステム
エネルギーセキュリティ問題、地球温暖化をはじめとする地球環境問題を解決するには、電気エネルギーを上手に作り、送り、コントロールすることが大切です。風力発電、太陽光発電、バイオマス発電などの地上の分散型電源から宇宙の太陽光発電衛星までをうまく使い、生み出された電気を超電導技術や無線送電技術で送り、そしてヒートポンプ給湯、電気自動車、蓄電池などといった生活に身近な電気機器設備に活かす。その全経路をトータルのシステムと考えて、夢のある電気エネルギーシステムを構築しましょう。そして、大幅にCO2 排出削減可能なエネルギーシステム技術を世界に発信しようではありませんか。
超電導の応用
超電導は巨視的スケールで出現する量子現象といわれ、今まさに応用へ向けた大きな展開期を迎えています。既に現在、加速器などの科学研究施設や医療用核磁気共鳴イメージング装置(MRI)において、超電導技術は欠くことのできない技術です。さらに、高温超電導材料・線材も、発見から20 年を経て実用期に入りつつあります。この分野では、超電導の持つ高効率・大電流・高磁界・軽量コンパクトなどの特長を活かすために、先端的応用研究を推進していきます。
環境エネルギー問題の解決に資する超電導エネルギーネットワークや超高速磁気浮上鉄道システムの実現をはじめ、限りない可能性を秘めた超電導技術の応用を共にめざしましょう。
宇宙電気電子システム工学講義担当
グローバルシステム工学講義担当


















